ようこそ我が家へ
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 手がある。 足がある。 キャラクター設定時にオプションとして装備した翼も、背に力をこめることでぎこちないながらも動く。 地に足が着いている感覚がある。 自らが武器と選んだ槍を握っている感触もある。 リアルの自分がキャラを操作するためにキーボードを叩いている感覚は────無い。 自分の精神が体から剥離させられて、そのままゲームでの肉体に乗り移ったかのような感覚。 体型は慎重160cmで細身の矮躯、ジョブは槍遣いでオプションは翼。
地面を蹴る。反動が返ってくる。 やはり現実との相違は感じられない。 僕は暫くこういったゲームはしていなかったのだが、どうやらその間にこのテのゲームはここまで進歩したらしい。 ・・・ログアウトはどうするんだ? そんな疑問は、右腕の時計のボタンを押すことで氷解した。 ボタンを押すと同時に目の前の中空にウィンドウが表示され、驚きにしりもちをついたのは内緒だ。 そういえばメールにテキストファイルが添付されていた気がするが、あれは説明書だったのだろうか。 そんな自分の失態を悔やみつつ、表示されたウィンドウを弄ってみる。 装備の変更。アイテムの使用、トレード、破棄。他プレイヤーの友達登録。パーティーの編成。その他諸々。中にはログアウトもあった。 ひとまず安心。とりあえずと周りを見回してみる。 自分が居るのは草一本生えていない荒野。 後左右の三方は遠めに見ても分かるほど鬱蒼と茂る深い森が、残った前方には森よりは近く町が見える。 こういうタイプのゲームに於いては、まず町から始まるものなんだけど・・・ そう思いつつまずは町に向かう。 早めに他のプレイヤーと交流を深め、あわよくば友達登録、そして一緒にレベル上げは定石である。 そう思い、町へと一歩踏み出そうとした瞬間
僕の体は横っ飛びに吹き飛ばされた PR |
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