ようこそ我が家へ
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 「ふぅ、やっと全部終わった。」 僕はたったいま目の前にあるPCのセットアップやらアプリケーションのインストールやらを終えたところだ。 一昨日父が送ってきたもので、まだ発売していない最新鋭機らしい。 またか、と呆れる反面、嬉しくもなる。 父はPC開発事業の万年平社員で、こういったPCの試運転やデバッグなどが大量に回ってくるのだ。 といっても、実際それを行うのは8割から9割が僕で、父は普段別の仕事をしている。 別に悪いことだとは思わない。何せ無料で最新鋭機を使えるのだから、文句を言う方が罰当たりというものだ。 「父、か・・・」 そいういえばしばらく会っていないな。 PCも郵送で送られてきたものだし、たまに帰ってくるのも僕が寝てる時間で、尚且つ寝てる間にまた出勤する。 殆ど会社にいるのにPCのテストを頼まれるなんて、案外僕が代わりにテストしているのは会社内で公然の事実なのかもしれない。 っと、画面がスクリーンセーバーになってしまった。 公然の事実だろうがそうじゃなかろうが、任された仕事はきちんとこなすのが信条だ。 ワード、エクセル、パワポ、キャド、ネット、ミュージックプレイヤー、メールボックス そこまで確認したところで、僕はある不自然に気付いた。 「あれ?メールが来てる」 おかしい、まだ僕はアドレスの登録を行っていない。 なら父が予め登録しておいたのだろうか。もしそうなのだとしたら、メールを送ってきたのは父だろう。 久々になる父とのコミュニケーション。うれしくて件名も読まず内容を見たが─── 「なんだこりゃ。新感覚MMORPG、The Azure?」 がっかりしたが、内容が気になるので読んでみる。 なんでも、五感投影型フィールド、ダンジョン探索ゲームなのだそうだ。 そして僕はそのゲームのテストプレイヤーに選ばれたらしい。 最近では五感投影なんて組み込んでいるゲームもザラで、何が新感覚なのかは分からないが試運転の判断材料にもなると思ったので特に疑問も抱かず登録してみた。 現在、PCに従来のようなディスプレイはなく、ゴーグルのような物をかけ、そこに画面が映し出されるという仕組みになっている。 だからこその五感投影であり、視覚がゲームを現実と誤認するからこそゲーム内で受けた感覚が軽く五体にフィードバックするという仕組みが成立するのだ。 とまあ講釈はその辺にしておいて、早速登録、キャラクター作成を済ませてゲームを始めてみる。と、 その瞬間、 現実の僕は、 意識を失った PR |
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