ようこそ我が家へ
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 今度は吹っ飛ばなかった。 気づけば、殴った方と反対、つまり左手で僕の右肩を掴んでいる。そのせいで、僕の首は鞭打ちのようになった。 相手はそのまま、僕を引き寄せ更に殴る。 殴る、殴る、殴る。殴る、殴る、殴る。殴る、殴る、殴る。回復させる。 殴る、殴る、殴る。殴る、殴る、殴る。殴る、殴る、殴る。回復させる。 殴る、殴る、殴る。殴る、殴る、殴る。殴る、殴る、殴る。回復させる。 殴る、殴る、殴る。殴る、殴る、殴る。殴る、殴る、殴る。回復させる。 殴る、殴る、殴る。殴る、殴る、殴る。殴る、殴る、殴る。回復させる。 決して逃がさない、というように時折こちらを回復させてくる。 殴る、殴る、殴る。殴る、殴る、殴る。殴る、殴る、殴る。回復させる。 殴る、殴る、殴る。殴る、殴る、殴る。殴る、殴る、殴る。回復させる。 殴る、殴る、殴る。殴る、殴る、殴る。殴る、殴る、殴る。殴る、殴る、殴る。殴る、殴る、殴る。殴る、殴る、殴る。 回復アイテムが切れたのだろうか、回復が止まる。もう殆ど前が見えない。 体中が痛い。くそ、殺すならちゃっちゃと殺せよ。 その意思が相手に届いたのだろうか、それともこちらの体力がギリギリなのを悟ったのか、拳が止まった。 そして、今までで一番大きく振りかぶった。とどめ、というわけだろう。 僕の手に起死回生の武器は無い。僕の所持品に起死回生アイテムは無い。僕の頭に起死回生の策は──── 無い。 ああ、負けを認めよう。潔く殺されるよ。 僕は目を閉じ、そして決めた。次にこいつと会ったら絶対に殺してやる。 不意打ちだろうがなんだろうが構わない、仕返ししてやる。 こいつの顔を脳裏に焼き付けようと、目を開ける。その時。 「なぁぁぁにやっとるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 どぐしゃぁぁぁぁという効果音と共に奴は僕をつかんでいた手を離し、飛んできた誰かによって横っ飛びに吹っ飛んだ。 激突点だったであろうそこに立つのは、僕より小さい、150cm程の矮躯の・・・ 女の子? さっき聞こえたのは紛れも無く野太い男の声だったと思うんだけど・・・。 「野太くて悪かったな。」 唐突に、後ろから声が聞こえた。 振り返ると、さっきの声の主が笑顔を引きつらせて立っていた。 どうやら、この二人は僕が甚振られているのを見かねて助けてに来てくれたようだ。 いやはや、悪いことを言ってしまった。まぁ、助けに来たわけだ、この程度で見捨てはしないだろう。 奴は、流石に3対1(正しくは2対1だが)は分が悪いと判断したのか、逃げるように森へ走っていった。 PR |
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